(政治)

1) バチェレットは北米訪問をしましたが、ニュースになりませんね。大きく取り上げられたのはキャルフォルニアのシュワルツネッガ―知事と会ったことぐらいで、それは彼の知名度のせいでしょう。バチェレットは挨拶の最後に彼の映画の台詞(じゃまた会おうぜHasta la vista Baby)で締めくくって笑いを呼びました。彼女の英語の発音はシュワルツネッガ―より上手いかもしれませんね。州知事までしているのに彼の英語は外人訛りが抜けませんから。子供頃に接しないと大人になってからでは言語の習得はほとんど不可能ということでしょう、

2) それよりずっと大事なのは国会で討議中のガソリン関連品目への財政補助ですが、一向に裁決に至りません。同じくトランサンティアゴの補助に関しても宙に浮いたまま。国会運営は困難をきたしています

チリに住んでいて、さらにタイヤ関連の仕事についているので、交通問題は私にとって非常に関心のある事項ですが、それでも政府とトラック連盟の合意事項が何だったのか、それがどう実行されるのかよく分かりません。国会で裁決できなければ彼らは再度ストに入るのでしょうね。次回は無期限ストでしょうが、そうなるとチリの社会に壊滅的な打撃を与えることになりますが、政府、国会は理解しているのかな?

これに関連して大蔵大臣とピニェラの間に何らかの合意があったと新聞に出ましたが、野党の大統領候補と政府が何を話するのですか?全く意味が分かりません。日曜日の新聞の特集に誰が連合政府の破壊をしたのかという記事がありましたが、政治の世界は奇奇怪怪ですね。

3) 汚職問題

汚職はチリの政府内ではもう日常茶飯事ですが、それが野党にも影響してUDI党員でワチュラバ区の区長が苦境に立っています。政府側は「野党は与党の汚職には目くじらを立てるが、自分たちの問題には目をつぶっている」とコメント。これは日本では目くそ鼻くそを笑うと言うのでしょうか?その問題を提起したのが前大統領候補ラビンの甥で、UDIは彼を嘘つき扱いしていましたが、今回、政府機関の調査で疑問がありとなったもの。ラビンは「問題はないとしていた党が、今は問題はあるが、犯罪ではないと替えている。これがさらに調査が進み、犯罪だったなると、犯罪だったが重要な犯罪ではなかったと替えるのだろう」と皮肉なコメントをしています。

政府の失敗を上手く利用して政権交代を図りたい野党も同じ失敗をしているわけですね。