(経済)

1) 物価上昇が止まらず、インフレが当初の計画よりずっと高くなりそうですが、じゃそれにどう対応するか質問した所、67%の家庭で消費を抑える努力をしている(例えば肉や乳化製品)また電気代を節約する努力をしていると回答しています。これで中銀が金利を上げれば、アパートなどの借金の返済金があがり生活を一層苦しくしそうです。
結局、有効なのは税金を下げることではないでしょうか?政府は既に予算を作っており、それを超える税収が見込まれる現在、予算をオーバーする分を戻す意味で、またインフレ対策にも税金を下げることは適切と思いますが、どうでしょう。
5月の物価上昇率は1.2%と高く12ヶ月で8.9%と近年にない異常な高さを示しています。ガソリン価格の上昇から6月も物価上昇は避けられない見込み。
一方4月のチリ経済成長率は4.8%と一応平静でした。

2) ドルの値打ちが上がり、1ドル490ペソまで来ました。この理由として銅価格の低下、このため市場でドルのだぶつきがなくなった。またドル価格の安定が言われています。最後のドルが安定は信用できるとは思えませんが(私個人としては)、どうでしょうか。

3) サーモン業界の危機
元大臣のビトランの見解ではサーモン業界はISA病原菌によりこの先5年で10億ドルの損失が見込まれるらしい。
確かに今週もアイセンである生産工場の閉鎖が発表され、ビールス汚染工場の数も増加と冴えない状況。もっともそれは1−2年の期間の損失で、5年のスパンで考えれば、世界に食糧危機の時代が来るのが見えているのだから、食料品の生産ができる国が優位に立つのは間違いない。したがってチリのサーモン業界の将来は明るいと見るがどうだろう