(政治)

1) 今週はこの話題で持ちきりです。警察軍長官のベルナレスが航空事故で死亡しました。(注 チリでは陸海空の3軍に警察軍を加えたのを軍隊とし4軍と称している)
彼はチリ警察軍パナマ訪問団の団長として部下とともに訪問し、現地の警察と意見の交換をしていました。その行動の一環でヘリコプターで市内を回ることになりましたが、そのヘリコプターが市内で墜落炎上し、多数の死傷者を出したもの。
彼は警官が犯罪者と争って死亡したときなどは必ずその葬式に出席して、ブルドッグのような顔で涙を流しています。それがテレビのニュースで報道されて、市民の共感を呼ぶわけですね。人気のある長官でした。
バチェレットは国に3日の喪に服すよう指示を出しました。日曜日の彼の葬儀に参列した市民の数は驚くほどの数でした。

2) 連合政権の危機
チリの現政権は中道と左派の連合ですが、今年の地方選挙を控え、両者の間で対決が鮮明になってきました。これを防ぐため、大統領の裁決が急がれていましたがバチェレットは自分が口を入れる問題ではないと逃げたので混乱は最悪の状態へ。
まぁ最後はなんとか落ち着く所へ落ち着くのでしょうが、リーダーシップがありすぎると独裁制になりますが、彼女のように全く無いと混乱に落ちるわけですね。前、元大統領に各政党の党首、現・前代議士と入り乱れての混乱です。もちろん誰もが自分にとって都合の良い候補者選びをしているわけです。
一方、野党のほうも最大野党のUDIの党首が再選を望まないことを表明して混乱を招いています。
そのバチェレットの話題ですが、長男に子供が生まれ、彼女はおばあちゃんになりました。長男はまだ結婚していないので未婚の父ですね。

3) エイズ国際基金の不正使用
もうこの手のニュースには慣れっこになってしまった私たちですが、どうしてこうも不正使用があちこちからでてくるのでしょう。もちろん可能性は二つあって、幹部連中が私腹を肥やした。政党関連(選挙費用など)に流れたのどちらかです。今回はどっちのケースかな?悲しい。