1) カトリックの大本山バチカンでの法王のイースター説教の中で信徒が犯してはいけない条項が述べられました。それはチリの現状ではどうなっているか最新情報が新聞にのりました
A) 麻薬の使用も販売もしてはいけない
チリは南米のトップクラスだけでなく世界的にも高いコカインの消費国とか。いかん。
B) 富の追求に走るな
チリの貧富の差は激しく、世界177か国中、第13位の不名誉なランクにいます。センコスールという小売の大手企業のダイレクタ―は平均で3000万ペソの月収があるが、その従業員は20万ペソしか稼いでいないらしい。150倍ですね!あかん。
C) 自然を大事に、汚染をするな
サンティアゴの大気汚染は昨年、過去数年で最悪の数字を示しました。もちろん鉱山関連の汚染は深刻です。
国連発表では世界で毎年汚染関連で死亡するのは多数報告されていますが南米ではブラジルが多くて被害者は58000人、チリでは2千人と見られています。なにしとんや、厳しい。
2) パタゴニア問題
チリのエネルギー問題は以前からの問題ですが、そのエネルギー源として水力発電所建設が考えられています。
サンティアゴの飛行場から街に出る高速道路沿いにグリンピースの大型看板が立っていますが、それはアイセン地区に鉄塔が立っている図で、自然の中で不釣合いな鉄塔を除去しましょう。つまりダムの建設に反対しましょうと言うわけです。
先週、アメリカからライス国務長官が来チしましたが、その討議テーマの中に原子力発電所の建設があったらしい。
前大統領のフレイは私の政権時二つの水力発電ダムを建設した。もちろん反対意見もあったが、その建設許可書にサインするとき、私の手は震えなかったと自信を持って話しています。
と言うような話が重なって、とうとう政府もアイセンのダム建設に踏み切るようです。
グリンピースの70年代の創設者の一人ムーアが来チし、アイセンのダム建設が上手くいくように願うと発言。また原子力発電所についても日本のような地震国で全電力の30%を原子力で賄っているのだから、原子力が危険と言う考えはもう古いとしています。彼も昔は違う意見を言っていたのでしょうが・・・
3)ついでに観光関連
新聞の日曜特集版で歩いてみたい世界の10地区(都市)という記事がありました。それによると歩いてみたい所としてロンドン、カルタヘナ・デ・インディアス(コロンビア)、ニューヨーク、ブエノス・アイレス、シドニー、セビリア、アムステルダム、パリ、バンコック、ケベックとなっています。皆さんはこのうち、幾つの地区を歩きましたか?
私は全部訪問ずみですよ。
4)移民問題
南米の移民問題は古くて新しい問題ですが、近年はコロンビア、ベネスエラ、エクアドル、ペルーから大量の移民が発生し、それらは欧米(特にアメリカとスペイン)のほか南米ではチリ・ブラジルに流入しています。それらの国では頭脳流出は深刻な問題です。下級労働者だけが逃げているのではありません。
3) チリ空軍問題
空軍の長官がこれ以上パイロットが民間に流れれば、空軍を維持できないと嘆いています。給料が違うからね。
4)007映画の新作の撮影中ですが、その中で一部チリを舞台にしたとことがあるらしい。アントファガスタ近所の村を使用するらしいが、その村の人は1日100ドルのギャラで映画に出られるなんてもう最高!と興奮しています。どんな映画になるのかな?
5)イタリアの音楽家モリコーネが来チし、2回コンサートを行いました。楽団はローマから来ましたが合唱団は現地のチリ大学合唱隊を使用。バレリアの同僚がこのメンバーだったことから、彼女はショー前日の総練習を見る機会を得て、素晴らしかったと感激していました。
政財界の重鎮も競って聞きに言ったようで、翌日の新聞の投書に、「チリではモーツァルトよりモリコーネ」と載りました。
昔の映画、荒野の3人なんか彼の作品ですよね。