(経済)

1) 今週はコンセプシオンに仕事で行きましたが、そこでの話。地上運送を担当する会社のオーナー、ひらたく言えばトラック屋のおっさんと話をしていると、彼は今年は心配だとし、新聞の見出しを私に見せました。それによると経済指数全般に黄色信号がついているとなっていました。

またこの州に関しては「アメリカが木材の輸入を減少しはじめたのでチリの木材業者が生産を削減している。そのためトラック輸送が減少し、仕事を失ったトラックが安値を乙波するので競争激化から輸送費が下がり、そのうちきっと君のところのタイヤ販売にも影響するよ」

2) 上記のコメントに出てくる悪い数字とはチリの経済成長率は毎回下方訂正され今回は4.2%に。最低でも5%と言う試みからは大幅下落。また物価上昇率は3.8%から4.2%にアップ。何でや!

2月の物価上昇率は0.4%でした。

3) アリカにチリで唯一残っていた自動車の組立工場が閉鎖されることになりました。この工場はジェネラル・モーター社のもので34年の歴史を誇っていますが、やっぱりチリでの生産は無理なのかな。少し前、日本のメーカーが持っていたコキンボのタイヤ工場も閉鎖になっています。

4) もう本当に毎週同じですが、銅の値段が上がり(1ポンドあたり4ドル)ドルの値段が下がります。なにしろ1ドル450ペソを切ってしまいました。少し前1ドル500ペソだったのですからその急激な低下が理解できるはず。

このまま放置してワインや果物、サーモンなどの輸出業者の倒産が続出しだしてもいいのかな?

5) 銅の価格上昇からチリ国庫に入る税収はうなぎのぼりです。(推定で、300億ドル)その使い道をバチェレットは知らないと先週のチリの風に書いたら、ちゃんと反応して、今週ガソリン価格を50ペソ下げると発表されました。これはガソリン税の軽減を利用して行われるもの。これに関して、運送関係から、ガソリンだけでなくディーゼル油への援助もおこなってほしいと依頼が出ています。

そうそう、アパートや家屋を購入するときに払う税金の軽減策として大幅に政府援助が出ていましたが、それが打ち切られそうです。そうなると中高級の家屋購入の際、税金分のアップで1000万ペソの値上げになるらしい。もちろんこれを販売価格に上乗せすると売上激減になるだろうし、建設業者が飲み込むには大きすぎる金額。

つまり今年はバブル崩壊の始まりになる可能性が高い。

6) 人気最悪のトランサンチアゴ計画ですが、政府は全面赤字となり国会の予算承認が無いため運営に混迷をしていますが、07年の経営結果として運送主要3社は3千万ドルほどの大幅黒字となっています。バス会社は黒字、政府は赤字と言うのは契約条件がバス会社に有利に出来すぎているからかな?

学校が始まった今週、交通の大混乱が予想されましたが、それほど問題になりませんでした。私はバスで通勤していますが、会社から地下鉄の駅まで夏の間15分だったのが、今週から渋滞で30分になりました。