(政治)

1) おばさんが、失礼、大統領が休暇から戻ってきました。日焼けした元気そうな顔で新しい服を着て大統領府に到着しました。南部の田舎に行っていたのにどうして服の新調ができるのかな?
さてもちろん国民の目、耳は例の教育省のスキャンダル問題。初日は慎重に大臣の援護は行わず、国民のお金は1ペソも無駄に出来ませんとコメント。これはと期待されたが、翌日、大臣は私の信任を得ているとスタンスを変え、その後、新聞に鋭い論調が載らなくなりました。彼女が新聞社に電話して、「他のニュース無いの?」と聞いたのかもしれません。新聞社も気を回して、このニュ―スは手を抜こうと決めたのかな?
すると与党内部で反論が出てきました。と言うのはこの大臣はDCから第3州の上院議員選挙に出る予定。で、この際、彼女を葬って他の候補者を押し上げようとする陣営が考えたのでしょうね。
それからこの問題の責任者として、辞任を余儀なくされた人間をなんと教育大臣は2ヶ月の停職処分にしました。じゃ3月目にまた元の位置につかせるのかな?
こんなのチリ政府内部の話で、周りの人には何の面白みも無い話。なんでこんなことをチリの風で書かなければいけないのか?
それでも国会で、教育大臣を憲法違反として訴える動きがあり、楽しみにしています。無くなった巨額の金の行方を知りたいですから。

2) 大統領の外遊計画が新聞に発表されましたが、3月にドミニカ、4月はロンドンとアジア(中国・韓国)それにモロッコ。5月にはペルーと盛りだくさんです。

   もちろん外国首脳の訪問も沢山あります。この3月にはイタリアの大統領のほかにアメリカのライス長官が来ます。彼女の表向きの用件はコソボへのチリ軍派遣要請でしょうが、実は中東の戦争を受けてベネスエラの動きが警戒されるから「米国があなた方の本当の見方なのよ」ということをバチェレットに注意しにくるのでしょうね。

   しかしそのコソボですが、米英はえげつないことをしますね。一つの国を無理やり分裂させるなんて。これはアイルランドを英国から分離させるとか、バスコをスペインから分離させるようなもので、自陣では決して認めないが相手方では何でもやると言う見本です。こんなやり方がいつまでも続くはずがありません。ベネスエラとコロンビアの関係もおかしくなってきましたからね。ライスも物見遊山のような外遊は出来ないはずです。

さてこのようにバチェレット外交は非常に活発です。彼女は人当たりはいいし、社交的だから(表向き)、この仕事に向いているでしょう。

ごめん、言い過ぎた。