(一般)

1) ジャイマ火山(3125M)の噴火は14年ぶりでしたが、その周辺の家族が逃げ出すのと野次馬が見学に出かけるのが細い道でぶつかって交通渋滞をおこしていました。結果的には溶岩による大きな被害はなかったのですが、噴出物は川の流れにも影響するし牧畜、農業にもこれから影響が出そうです。
観光客が噴火のあと、この国立公園への旅を大量キャンセルし、観光業界は泣いています。もう噴火はないので安心してきてください!

2) この山の近くの村でマプチェと警察の衝突があり、警察の銃に撃たれてマプチェの青年一人が死にました。この事件の後、抗議行動がテムコ、コンセプシオンそれにサンティアゴでも起こっています。
この地区の問題は今は火山ではなく人権問題になっています。
簡単に言えば、領土問題になりますが、北海道でアイヌの人がここはもともと私たちのもの日本人は出て行ってほしいと言うようなものです。アイヌの場合、松前藩と戦ったのはわずか150年程前のことですが、マプチェがスペインと戦ったのは500年前のことです。確かにマプチェの領土にスペイン人が侵入し、略奪の限り、一方的に植民地にしたことは歴的事実でしょうが、その500年後、チリ国として成立している現在、マプチェの人が、他人の農場、森林に入り、家屋やトラックに火をつけるのは認められることかどうか?もちろんいつの世でも勝ったほうが正しいのは真理ですが。この問題は今年の重要課題になりそうです。

3) 年末年始のチリの交通事故は過去5年で最悪の数字になりました。飲酒運転がその主な理由のようです。飲んだら運転するな!

4) 第5州ビーニャとその周辺の海岸地方は大変な人出で賑わっています。今年は例年以上にアルゼンチン観光客が目立っているらしい。自動車のナンバープレートで分かる、海岸で寝転んでマテ茶を飲んでいる、話している途中にチェと言う・・・・すぐチリ人との違いは分かります。

何しろ80年代はアルゼンチン人がチリの海岸を占拠しつくしたと言われますが、その後、アルゼンチンの経済後退で、彼らにはチリは高すぎて来れなくなっていたわけです。(逆にチリ人が大挙してアルゼンチンに侵入していました)それがまた風が変わってきたみたいですね。

5) 今週のサンティアゴは気温が34度まで上がり、うだる暑さでしたが、美味しい果物が店頭に並ぶようになりました。メロンが1個100円(1000円ではありません)で買えます。
しかし34度まで上がると、何もしなくても額に汗が滲み出ますね。