(経済)

1)S&Pの各国信用調査ランキング発表でチリはA+にランキングされました。11位です。これはイタリアと同じランクです。日本はAAで9位。チリがそれほど高く国際評価されるのは信じられない気がしますが、確かに他の国際機関の信用度も高いですね。

2)2008年チリ経済の障害
それとは全く逆に08年のチリ経済見通しは暗いものがあります。

  1. 経済進展のためにはエネルギー源の確保が基本。それが出来ていないチリの2008年は明るいわけが無い。おまけに水力発電用のダムの貯水量は過去数年で最低の水準とか。アルゼンチンからの天然ガスに期待できないのはもうはっきりしているのだから、いいかげんに他のエネルギー源確保をしてほしいもの。
  2. アメリカ経済停滞の影響。
  3. 高いインフレ: 08年3月には8%台突入?
  4. コデルコの下受け労働者問題: 日本でも本社採用と派遣社員問題とかありますね。国会ではコデルコに下請け5千人の本社採用を呼びかけ中。
  5. 経済成長率の伸び悩み
  6. 労働争議の拡大
  7. 選挙を前にして左右の衝突:  じや、チリにとって2008年に明るい話題はないのかな?

3)11月の消費者金融は過去5年で最低の伸びを記録。金利の上昇、インフレの上昇、それに銀行側の貸し渋りで借金をしての購入にブレーキがかかったもの。それは正常化というべきなのかな?

4)中国車の進出
   他ブランドのコピーで有名になったBYD車がチリに侵入
   もう車の輸入ディーラーは競って中国車ですね。乗用車にバンに。それほど沢山の車が入れば当然品質問題や部品問題がすぐに出てくるはず。