(経済)

1) 労働基準局がコデルコに出した下請け労働者の本社への移行指示にコデルコは同意せず地方裁判所に申し立てをしていましたが、このほどコデルコの申し出を認定するとの判決が出ました。これに反対する労働組合側はストに入る構えを見せています。
労働基準局というのは政府の機関でコデルコは国営の銅公社、つまり国対国の争いですが,それってへんじゃないですか?,
そうしたらなんと翌日の新聞に、全部は無理だが一部だけ(約5千人の下請けのうち千人程度)を本社採用にしましょうとコデルコ発表。政府が後ろから糸を操っているのが見えますね。茶番劇。
今年の話題になったバスの焼き討ち事件は記憶に新しいですが,もう一度下請け労働者がストに入ったらそれがまた繰り返されるのかな?しかしコデルコ全体で約1万8千人の労働者ですから5千の増員は経営に大影響です。
カトリック教会は同じ仕事は同じ賃金と訴えており,同じ鉱山で同じ仕事をする労働者の賃金が本社採用と下請けでは大きく違うのは認めがたいとしています。
経済連合の総会で会長がバチェレットを批判したのはついこの前のことですが、そのクレームの中に労働組合の暴力事件に触れており,それが再現されると政府の立場はまずくなりますね。

2)  チリの株式市場の動きが異常です
最終日の金曜日は少し取り戻したもののこの1週間の合計では8%も落としましたが,この数字は1999年以来の悪い数字。株に投資すれば儲かってしようがないといわれた時期もあったのですが。
世界中の国で中銀が金利を動かして市況の動きを確かめている状況で、どれが実態に合っているのか良く分かりませんからね。先行き不透明かな?

2) ダムの水が減少して水力発電に問題
   何でも昨年の同時期に比べ貯水量が30%の減少で,黄色信号が灯っている由。最近風力発電が開始されましたが水力発電に問題が出ればチリのエネルギー源問題としては大問題です。