(政治)

1) 政界の興味はこの一点。DCは反逆議員サルディバルを除名するかです。例のトランサンティアゴの予算審議で政府申請案を野党と一緒になって拒否した彼を党の執行委員会は除名が適当としました。そしてその審査をおこなう組織に通知しました。その組織は、日本語でなんというのかな、風紀委員会なら子供っぽいし、規律委員会でも学校みたいですが、ようするに党の規約を逸脱したかどうか、もし問題があったとすれば罰則はどれが適当か審議する機関です。さてどういう結論になるか。

面白いのは、DCの中にも彼を擁護する人間が出てくるし,野党側も,必要ならDC規律委員会に出席して彼と野党側に密約は無かったことを証明すると発表しています。しかしここで穏やかな処置を取ってしまうと、バチェレットと同じくアルベアルDC党首も女性だから決断性がないと批判されかねないので、次期大統領候補の彼女は毅然たる態度を取らざるをえないわけです。テレビでそのサルディバルのインタビューを見ましたが、除名におびえるという雰囲気とは全く逆で,現在の執行部を倒して自分が党の代表になると言っています???

2) ピニェラはトランサンティアゴ問題の渦中に入る姿勢です。同計画の根本問題とその対策案を提示しました。10億ドルを投入する大規模な計画ですが、政府がそれを取り上げた結果、上手くいかなければ,ピニェラの信用にかかわってくるし、逆に,上手くいけば大手を振って天下を取れるわけで,まぁ勝負に出たわけですね。運賃値上げをせずにサービスの改善は無理と見られますが、値上げせずに運行サービスのレベルアップを実施すれば当然政府補助が必要になり,国鉄と同じく赤字垂れ流し体勢が定着することになります。前大統領のラゴスはこのトランサンティアゴの失敗の責任者と市民に見なされ、支持率急落,拒否率急上昇になっていることが新聞に発表されました。
新交通計画はこの10月に3500万ドルの赤字だったらしい。
   政府はとにかく野党との協議が上手くいかなければ最後の手段として予算の緊急予備費を投入するとか。予備を日常の用途に使用してしまってから、また大地震がきたらどうするのかな?テレトンをもう一度して国民から献金を集めるのかな?