(一般)

1)私のお手伝いさんから電話があって、あす仕事に行けません。どうしたのか聞いてみると家に泥棒が入った。で、壊されたカギを新しくするため錠前職人の来るのを待っているが、こない。というわけで、明日、家を空けられませんとのこと。しかし彼女の家に入っても盗るものはほとんどないと思うけど、泥ぼうにとって入りやすければどこでも良いのかもしれない。盗品は100円とか200円でどこかの青空市場に並ぶのだろう。悲しいチリの現実。
さてもし日本人がチリに来て(もしくはチリにいる日本人が)こういう災難にあう確率はどうかと考えてみましょう。先週の風で書いたTV局の災難はサンティアゴ南部地区の話ですが、麻薬販売として知られるそのあたりは、商業、工業地区が隣接していませんから、日本人が通常立ち寄る可能性はほとんどありません。
日本人がやられる可能性が高いのはスエシア通りのパブなどで酒を飲んでいて、同席した女性もしくは、知り合いになったばかりの男性からなにやら奢られて、飲まされた酒に睡眠薬などが入っていて、みぐるみはがれる(財布を盗られる)ということでしょう。

2)最近チリのマスメディアに掲載される日本関連の記事にはあまり良いものがありません。先週は鯨の話でしたが、今週は皇室関係で雅子さんが男児を出産できないことからノイローゼと言うニュースが大きく載りました。日本でも大きく取り上げられているニュースですが、外国では日本の閉鎖性の象徴のように取られるようです。
天皇の後継ぎは男でも女でも良い、もっと言えば、皇室の存在も討議すべきと考えると、これは大問題ではなくなってしまうのですが。
それから、日本についての話題が出ると、女性蔑視もしくは軽視の風潮がよく言われます。日本の女性は結婚すると、もしくは出産すると会社を辞め家事に専念するらしい、つまり、日本では女性の社会進出が遅れているのですねとチリ人からよく言われます。私は、それは一昔も前のことで現在は女性の社会進出は通常のことですと答えていますが・・・

3)刺青
チリでは刺青がはやっています。日本では刺青と言えば、やくざと決まったようなものですが、チリでは麻薬関係のギャングとは関係なくファッションとして刺青がはやっています。夏になると腕などにそれを良く見ます。自分では全く興味のない私には、それが何故ファッションなのか理解できません。
さてある日、工場で作業工程を見て回っているとき、一人の工員さんが私に、自分の名前を日本語で書いてくれといいました。別にこれは特別なことではなく何度も頼まれることなので、紙に彼の名前をカタカナで書きました。彼はそれを自分の刺青にするのだと誇らしげに言いました。

ところで、サンティアゴ大聖堂で神父がミサの終了時、参加者の前で刺殺された事件が先週の土曜日ありました、私はそこをその翌日、訪問しました。別に物珍しげに行ったのではなく、たまたま日曜日に美術館を訪問した後、セントロに歩いていった結果なのですが、さすがに事件翌日の昼のミサだったので、祭司はチリでトップの大司教、ミサの参加者には政府関係者も多く、テレビ局が大聖堂の前で取材していました。
それから神父を殺した青年の身体に悪魔の刺青が彫ってあったと報道されています。