チリの風 その1063 2023年9月25日ー10月1日

今週もいつもと同じように楽しく忙しく過ごしました。

今年初めて街の中心部(セントロ)にある国立歴史博物館に行きました。以前とかなり表示されているものが変わっています。1階のスペイン人が侵入する前の時代のものは全て片付けられ、軍事革命50周年関連のものばかり。それも政府の指示か?軍事政権が人権を無視したと言う表示がほとんどでした。

登山は初級広場まで、4時間コースを歩きました。プロビンシア山は、初級・中級そして頂上広場と3つの広場があります。先週も4時間コースでしたが今週のコースは結構厳しく目的地に着いたら座り込みました。それでも一休みしてお菓子を食べると元気が戻って来ました。
ラソンもいつものように2回。そのうち1回は一人で10キロでした。

もちろんその他にもいろんな付き合いがありました。

最高気温は20度を超えていますが、最低気温が5度ほどで朝と夜にまだストーブを使っています。
台所の2羽の小鳥はすくすく育っています。そして週末、2羽は大空に飛んでいきました。どんな人生を送るのかな?

(政治)

1)ボリッチ動向
サンティアゴの地下鉄3号線が2駅伸びました。ボリッチはそこを訪問して市民から喜びの声を聴きました。
次の夏に予想される山火事をどうやって抑えるかの問題で、専門家を呼んで検討し、事前準備を進めることになりました。山火事は北半球でこの夏、異常な規模になりましたからね。
今月中にボリッチは中国を訪問します。チリにとって中国は最も重要な相手国になっているのでしょう。元大統領のフレイが同伴します。フレイはアジアが好きで日本や中国と良い関係をキープしています。私が働いたチリの会社の元オーナーなので、催し物がある時、訪問してきて私と顔見知りになり、色々話をしたことがあります。
更に土曜日、モネダ宮殿の前に集まった群衆に近づき挨拶をしました。それって政府が呼び掛けた市民のボリッチ応援のデモですね。4年前の社会騒乱の時は100万人を超す民衆が集まりましたが、今回は数千人でした。同時期に反ボリッチのデモもありましたが、ほんの数百人でした。
今年のその社会騒乱4年記念には10万人も集まるかな?一部のメンバーはまた商店略奪などできるかと考えてドキドキしているでしょうね。
最後に今月にチリでパンアメリカ大会が開催されますが、そのための準備が進みボリッチも聖火の儀式に参加しました。

2)来年度予算案
全テレビの番組を通じてボリッチは来年度予算のアイデアを発表しました。総計では3.5%の拡大ですが、市民の安全、教育、健康そして住居に重点を置くとか。
予算はGDPの27%、2億7千9百万ドルになりそうです。マルセル大蔵大臣は今年の経済成長率は0%、来年は2.5%の成長を見込んでいるらしい。
新左翼の議員カタリーナ・ペレスが貧困層の家屋援助関連で不正に関与したとして取り調べを受けています。
野党側から政府の作った貧困層援助の予算が新左翼の懐に入っているんではないかと厳しい批判。ボリッチもしっかり回答する必要がありますね。
3)新憲法委員会
もうどうなるか分かりませんが、元大蔵大臣のブリオネスはチリを破綻させる道を歩いているようだとコメント。なるほど、そうですね。

(経済)

1)銅価格と為替
銅の価格は1ポンド3.73ドルと先週とほとんど同じ。為替は1ドル907ペソとペソ安が継続。今年は1ドル700ペソ台までペソが強くなった時期があるのですが。
それからリチウムの価格が暴落ですね。ピークから73%も下がりました。関係会社の経営に大きな影響を与えています。

2)物価指数IPC予想
 9月の指数は0.7%の上昇が推定されているとか。また経済成長率は0.3から0.5%の上昇予想です。
 株式市場IPSA指数は5826で終わりました。一時6000ポイントを超え6400まで行ったのですが、最近は苦しい状況です。

3)失業率
この2年間で最悪の状況です。今年の6ー8月の数字ですが9.0%を記録しました。これが良くならないとチリの全般に影響しますね。

(一般)

1)高速道路
サンティアゴのハイウェーAVO1で壁から水漏れが激しく道路が水であふれています。近くを流れる川が今年の大雨で増水したのが原因とか。どうすれば水漏れが終わるのかな?
2)火山
南部のビジャリカ火山が噴火をはじめたので警戒警報が出ています。チリは火山が多いですから、それほど珍しいことではないですが、その近辺に住んでいる人は動きが制限されるので日常生活に影響が出ています。
3)教育
 今年は4年前の2019年に比較して高校の入学者数が11.3%の下落になりました。コロナ問題とか社会騒乱などで両親が子供に教育を与える余裕がなくなったからとか言われますが、大変ですね。

(スポーツ)

1)サッカー
国内リーグ戦は人気2チームのコロコロとカトリカが対戦。90分が終わった段階でカトリカが1対0で勝っていました。ところが試合が終わりません。
7分くらいオーバーしてからコロコロが1点あげました。そうか引き分けかと思われましたが、試合終了の笛が鳴りません。そして12分すぎてからコロコロがもう1点。いつまで試合を続けるのだとカトリカファンは憤りましたが、結局2対1でコロコロが逆転勝利しました。
今日の段階で首位はコブレサル、2位はワチパトそして3位はコロコロです。
ワールドカップの南米予選があと2週間ほどでまた始まります。今回は対ペルー、対ベネスエラです。少し前なら2連勝は間違いなかったですが、今ではそれは全く夢ですね。
2)ラグビー
世界大会に出ているチリ代表はアルゼンチンと最終戦を戦い59対5の惨敗でした。偶然ですが、チリがその5点を取ったところを中継でみましたが、その場にいたチリの応援団は大騒ぎでした。ぼろ負けでもメンツがありますからね。

以上

チリの風 その1062 2023年9月18日ー24日

日本の残暑と逆に残寒が続いたサンティアゴです。
今週も忙しく楽しく過ごしました。
登山は、いつも歩いている3時間の展望台コースより上の分岐点まで4時間歩きました。そこを目標にしたのはその辺りに野に咲く花が集まっているからです。
ラソンは2回。そのうち1回は10キロコース。最近で一番良い記録がでました。日曜日は仲間と3人で楽しく走りました。
それから久しぶりに近郊のマイポ渓谷へ。階段を上って行って、街を下に見ながら2時間以上散策しました。
土曜日のサッカー教室は・・残念、参加者が少なくて中止になりました。
今週の最大の話題は息子と2年ぶりに会った事です。彼は東京で働いていますが、出張でチリに来ました。元気いっぱいでした。
こうしてほとんど毎日、スポーツを楽しんでいます。この元気がいつまで続くか分かりませんが、人生の最後の段階を精いっぱいがんばります。

先日、台所の隅に野鳥が卵を産みましたが、それが孵って2羽の赤ちゃんになりました。

(政治)

1)ボリッチ動向
18 日 18の建国記念日はモネダ宮殿から彼はオープンカーに乗ってカトリックの大聖堂へ。道端にそれほど多くの市民が彼を見守っていませんでした。
大司教がお祝いのミサで「国の統一を図り、軍事政権下で行方不明になった人の消息を調べ明らかにしてほしい」と要請しました。
19日  軍隊記念の日です。陸空海そして警察の4軍がパレードをし、ボリッチがそれを見守りました。4時間も続きました。政府で治安を守り切れないと軍隊が街角に立って国民を見守る必要がありますが、そうなれば軍事政権に逆戻りですね。
20日  ニューヨークに飛んで国連の総会に出席しました。自然保護のアピールをしました。その他にも軍事革命50周年の話もして、アメリカ政府のチリへの干渉があったこともコメントし、ニクソンの名前を出しました。またアメリカ政府のキューバやベネスエラへの経済制裁を批判しました。それからウクライナの大統領ゼレンスキーと面談しました。最後にワシントンに行き、そこで軍事政権に殺された元外相レテリエルの墓参りをしました。
2)新憲法委員会
最後の段階に近づいて、投票が始まりましたが、最右翼の共和党が政府を厳しく批判しています。この委員会の作る新憲法草案を国民に承認させる努力をしていないと言うわけです。妊娠中絶の件に関して新聞にどれが自由なのか権利なのかはっきりさせてほしいと書かれました。
3)ピニェラのコメント
アルゼンチンを訪問中のピニェラは4年前の社会騒乱に関し、まるで革命がおこったと感じさせられたほどの苦しみだったとしました。
暴力グループは教会・学校・病院・商店・記念碑と目の前にあるものを壊し続けたからです。それは反右翼の左翼グループでした。
ピノチェットがその時、大統領なら軍隊を出して反対勢力を力で抑えたのでしょうが。

(経済)

1)銅価格と為替
銅価格は3.71ドルと下がり、厳しい状況です。そのため為替は1ドル882ペソになりペソ安が進んでいます。
2)チリ経済の動き
世界の経済自由度というランキングの発表がありました。チリは今回は24位から30位に落ち込み今までラテンアメリカのトップだったのに、コスタリカに越されました。 ただ南米の中ではまだトップです。10年前は世界7位まで上がっていたのですが。今年はシンガポールが首位でしたね。
チリの国営産業では常にコデルコ銅公社が首位でしたが、今年の上半期は、国立銀行とエナップ石油会社に追い越されました。コデルコは銅価格の下落と生産量の落ち込みでは無理もないですね。さぁ今年の後半はどうなるかな。あまり変化は無いようですね。

失業率
今年になって会社の都合でクビになったのは30万人を超え、前年より16%も増えています。
家屋販売数
7月の新居の販売は前年対比10.3%の上昇とか。少しは良くなっているのですね。

(一般)

1)建国記念のお祭り
 首都圏で一番大きな会場はオヒギンス公園ですが、そこのフォンダ(屋台)のオーナーが今年は昨年の2倍の利益が出たとニコニコ顔。
 昨年もお祭りはありましたが、今年はコロナ問題が完全に終わり、集会をコントロールするような規制は全くなかったです。
 新聞にチリ社会の正常化が戻ったとされました。良かったね。
2)犯罪行為
 アルゼンチンから肉を持ち込むトラックが襲われました。グループが銃で運転手を抑え、後ろの扉を開けて中の製品を盗み出すと言う手段です。
 それから南部のアラウカニア州でマプチェの犯罪グループ関連で11名が逮捕されました。そのうち2名は警官でした。(一人は現職、もう一人は退職警官)
 彼らは情報をマプチェに渡していたのでしょうね。先日、同グループが家屋に放火し、夫婦を銃撃した事件が起きましたが、今年になってその種の凶悪犯罪は三日に1件と頻繁に起きています。警察・軍隊が立ち向かっているわけですが、ひどい状況がおさまる様子はありません。
ベネスエラから来た麻薬組織のアラグア鉄道が検察官を脅し、彼らに関する裁判で証人になった人の情報を流した件が問題になっています。
彼らは裁判に力で介入しているわけですから問題の深刻さは当然ですね。
彼等のメンバーは40名以上がチリで刑務所に入っています。同グループのリーダーはベネスエラの刑務所から脱出しペルーかチリにいると言われます。

(スポーツ)

1)サッカー
国内リーグ戦で人気3チームの結果はコロコロは勝利、チリ大学は敗戦、カトリカは勝利でした。この結果、今週の段階で首位は変わらずコブレサルでした。コロコロは3位で優勝が目指せます。
2)ラグビー
世界大会でチリはイギリスに惨敗しました。これで3連敗。最終戦は隣のアルゼンチンです。結果は惨めでも初参加できただけでも素晴らしい。

以上

チリの風 その1061 2023年9月11日ー17日

今週も忙しく楽しい毎日でした。
カマラの月例会の日に、軍事革命50周年記念の講義をしました。オンラインで78名の参加者を前に1時間ほど楽しく話が出来ました。
そして今は次のチリの歴史の講義の準備を始めました。前回と同じではなく新バージョンです。
スポーツも久しぶりに登山教室。土曜日に10数名の参加者で楽しく歩きました。マラソン練習は週日10キロを走りました。でも日曜の朝は霧雨になり走るのを止めました。
後期高齢者になってもこうしてすることがいろいろあり、心身ともに何とか正常というのが最高の喜びです。
いつまで続くか分かりませんが、毎週努力をします。

そうそう家屋税を払いました。後期の1回目ですが、何と前期より大きく下がりました。家屋価格が上がって税金が増えると言うのはありますが、なぜ下がったのかな?
高齢者への援助かとも思いますが、それならなぜ今年前期は通常額だったのでしょう?

弟から連絡が入り「兄ちゃん、阪神が優勝した」と。私たちは神戸の出身です。

(政治)

1)ボリッチ動向
9月11日の記念行事のためモネダ宮殿の前にテントが張られなんと3000人が集まりました。その集まりは意外なほど国際的でした。メキシコの大統領をはじめ、現職や元大統領など多くの政治家が集まり50周年に対するチリの姿勢を見守りました。現職ではメキシコのほか、コロンビア、ボリビアウルグアイそしてポルトガルでした。そのほかにも元首脳や各国の高官が参加しています。
その後ですが、キリスト教民主党DCの党首ウンドゥラガが「その日、DCは軍隊側に位置してアジェンデに敵対した」と自己批判しました。もちろん党内で大騒ぎでしょうね。
いつまでも左右の対立を続けるなとする批判に関し、共産党の議員が軍事政権に殺された私たちの仲間は自己批判せよとするのかと反論しました。しかしお互いに批判しあうと言う姿勢を続けることがチリの安定を妨げると言うことを分かってほしいです。一般市民が極右と極左を認めなければよいわけですが。
その後は、彼はお祭り気分で10月にチリで行われるラテンアメリカオリンピックの選手村完成式に行きました。もちろんその大会が終われば、そのマンションは売りに出るわけで
政府は低価格でそれを庶民に渡します。
ところで彼の両親が住むプンタ・アレナスで問題が起きました。誰かがその両親を脅すパンフレットを家の前にまきました。それがボリッチを嫌うのか、彼の父親が過去に起こした問題から
来るのか分かりませんが。悲しいニュースですね。
2)新憲法委員会
第2回の委員会も終了に近づいています。新憲法案作成の投票が始まっていますが、右翼の中で極右の共和党とそれ以外のチレバモスが対立しました。共和党案をチレバモスが拒否しました。
左翼も分裂気味ですが、右翼も大変です。さぁどんな新憲法が作成され国民に提示されるのでしょう。なんだかその新憲法草案が出る前に否決が決まりそうですが。
今週、左右の大統領だったバチェレットとピニェラが今のままではまた国民に否認される、それを防ぐためには新憲法草案は国民に認められる内容にするべきだと訴えました。
素人の私は、ピノチェットの作った現行憲法のどこをどう変えるのかはっきりさせれば国民がそれを承認・否決する決断がしやすいと思いますが、どうでしょう。

(経済)

1)銅価格と為替
1ポンド当たり3.80ドルと少し良くなりました。しかし1ドルは886ペソとペソ安が続いています。
2)経営状況
今年は大企業の60%が予想より経営状況が悪いと考えているようです。厳しい状況ですね。
ガソリン価格が上昇しました。これからもそれが継続するかもしれないとか。
中銀の公定歩合を更に引き下げて経済活動を活発にする必要があると言われます。

(一般)

1)社会騒乱
9・11には再度社会騒乱が起きると考えましたが、意外でした、それほどではなかったです。逮捕者は108名でした。
先日、高校で放火事件がありましたが、今週もその近くの道路で白服を着たグループがバスを止め、それにモロトフ爆弾で攻撃し、2台が全焼しました。2019年から未成年で火炎爆弾を投げて逮捕され有罪になった29名の記事が出ましたが、周りに影響されると言うのが明白です。
先週書いた麻薬組織のアラグア鉄道が判事などを脅迫した事件で、確かに検察から彼らに裁判の時に証人になった人の書類が渡されていたことが明らかになりました。その組織は南米のほとんどの国で活動しているとか。どこまで行くのかな?
南部地区のマプチェの問題は毎週同じで、今週もグループが家屋に放火し車とも全焼しました。中にいた夫婦は負傷して病院に運び込まれました。そこにマプチェのパンフレットが置かれていました。
2)お祭り
9月は11日の軍事革命記念日が終わると18日の建国記念日に話題が移ります。オヒギンス公園の会場の開会式が行われ、そこで大統領はクエッカを踊るのですがボリッチは足のけがをしたと遠慮しました。昨年は下手な踊りを見せたのですが・・・
しかしこの何年間かコロナ問題で、お祭り騒ぎは抑えられていましたから、通常に戻ると言うのはうれしいことです。
月・火曜日が祝日で4連休ですが、52万台と言われる多くの車が首都圏から郊外に出ていくとか。もちろん、飲酒運転などで多くの交通事故が起こります。
そのお祭りの日に雨の予想がありますが、どうなるかな?日曜日は小雨でした。それでも雨の上がった夜にはオヒギンス公園は満員の客でした。
今年は雨が多いと言われますが、この数年極端な乾燥状態が続き、大きな問題を出しました。今年は大雨で水害続出と言われますが、10年・20年前の水量と同じで今年が異常に雨が降ると言うのではなく、元に戻ったと言うことらしい。今週も南部で大雨になり3つの州で水害になっています。なんでも1万人以上が自宅から出られない状況とか。
土砂崩れ
これが最近の大きな話題です。バルパライソ州のコンコン地区で大きな土砂崩れが起き4つのマンションががけ下に落ち込みそうです。200家族ほどがそこに住めなくなり、家財を運び出しています。またいつか戻ってこられるか分からず、大金を払って購入したマンションが無価値になれば将来どうなるでしょう。
そんな危険なところにビルを建てた会社、それを認めた州・市の責任はどうなるのでしょう。保険会社は払わないでしょうね。

(スポーツ)

1)サッカー
ワールドカップの南米予選の2回戦が行われました。チリはホームでコロンビアと対戦し0対0の引き分け。予選参加チーム10チーム中の8位とほとんど最下位にいます。悲しいですね。
専門家のコメントですが、チリがこれほど落ち込むとは思わなかったとか。
2)テニス
デイビスカップ戦でチリはスウェーデンと対戦し3対0で勝利を収めました。意外と強いですね。ところがその後は負けが続きました。残念。
3)ラグビー
初めて世界選手権に出場したチリですが、日本に負け、続いてサモアにも負けました。それでも世界大会にこうして参加しているのが嬉しいですね。

以上

チリの風   その1060   2023年9月4日ー10日

9月も進んできたのにまだ暖かくなりません。今週は水曜日と金曜日にかなりの雨が降りました。水曜日はサンティアゴで30-40ミリでした。
そのため木曜日の山歩きは止めて近くの丘に登りました。
ラソンは2回走り、そのうち1回は10キロを完走。にっこりでした。
土曜日のサッカー教室は雨の理由などで中止になりました。
さて本番が来週に迫った講演はカマラの幹部二人の前で予行演習をしました。ばっちり決まりました。
血液検査に病院に行きましたが、いつものようにそこから散歩をすると毛布にくるまった人が何人も道路わきに寝ていました。
一人は起きてきて私に小銭をくださいと言ってきました。人生は厳しいですね。
昨年に続いて、野鳥が台所の隅に置いてある花壇に卵を産みました。2羽の鳥が順番に温めています。私は彼らに水と食べ物をあげています。

チリ社会は不安になっていますが、私は通常に毎日を楽しんでいます。

(政治)

1)ボリッチ動向
もう9月11日の記念日関連の動きが彼の頭の中にあふれているようです。民主化してからのすべての大統領と面談し(死亡したエルウィンを除いて)その日のモネダ宮殿で行われる記念式典をどの様に実施できるか話し合っています。
野党側のチレ・バモスとも面談しましたが、彼らはその式典に参加しないと決めました。
われらのリーダーのアジェンデをピノチェットの軍事革命が殺したとする共産党式の考えでは、両者が同席する可能性は無いですね。
それを新しいチリを作るため与野党が協調すると言うのが理想なのですが。
ボリッチは最近ピニェラに接近していますが、ピニェラ政権の時には彼を全く役に立たない大統領と批判していました。

今日の新聞に軍事革命記念日の歴史として、10,20,30,40周年の日の動きが掲載されました。10年記念日は1983年ですが、その前年の1982年に為替問題から経済危機になりました。そのため反政府運動が始まりました。82年に半年でペソの価値が対ドルで半減したので、輸入品の価格が2倍になりました。
私は日本から商品を輸入して販売していましたが、価格が2倍になったので売り上げは急減し、毎日のように苦しんでいました。

つまりチリの正常化・安定化をどう果たしていくか、左派・右翼の話し合いが重要ですが、全く進展はありません。

(経済)

1)ラテンアメリカ経済成長率
国連機関のセパルの発表では、ラテンアメリカ・カリブ各国の成長率予想で、すべての国がプラス成長するが、次の3か国はマイナス成長になるだろう。それはハイチ、アルゼンチン、それにチリです。アルゼンチンがひどいのは知っていたが、チリがそのランクに入るとは厳しいですね。
2)銅価格と為替
銅価格は1ポンド3.73ドルとかなり下がりました。そのため為替も1ドル889ペソと今年最高のペソ安が進んでいます。
その厳しい情勢に加えてチリの銅生産が大きく落ち込んでいることがあります。7月の銅生産量は過去10年で最低だったらしい。
特にコデルコが不調で1-7月で11%の減少とか。
価格が下がり、生産量が落ちれば鉱山経営に大きな影響が出ますね。もちろんチリ政府にとっても。
3)物価上昇率IPC
8月のIPCは予想より低く0.1%でした。今年の1-8月合計は2.6%、過去12か月では5.3%です。その数字は2年ぶりの数字です。落ち着いてきました。
一時14%を越えていましたからね。

(一般)

1)犯罪
明日は軍事革命50周年記念日ですが、それに先立って今日からデモ隊の暴動事件が多く出ました。首都圏の中央部や墓地で暴力事件が起きました。
今夜、モネダ宮殿の周りを黒い服を着た女性が取り巻いていました。
明日はもっとひどくなるでしょう。道路が封鎖され通行が出来なくなり、日常生活に大きな影響が出そうです。

それから麻薬組織の大型グループに「アラグア鉄道」と言う組織がありますが、それが地方の裁判所・検察関係者に脅しをかけ始めたとか。14名に脅迫がかかった由。俺たちを有罪にしたらお前の命は無いぞとするのでしょうか。そのグループのメンバーで刑務所に入っている人間が、裁判官やその家族を攻撃するとコメントしているとか。さぁチリの警察・検察・裁判所はどんな反応をするのでしょう。
全く関係ないことですが、またサンティアゴの国立学園で事件がありました。白スーツを着たグループが学校の建物に火炎爆弾などを投げつけ、かなりの火事になりました。負傷者も逮捕者も出ていません。しかし犯人グループの映像はビデオに映っています。そのグループの多くはそこで勉強している高校生でしょうが、どうして学校・警察・区役所などはちゃんとした対応が出来ないのかな?

(スポーツ)

1)サッカー
ワールドカップの南米予選が始まりました。チリは初戦を敵地でウルグアイと対戦しました。テレビの前に座って、試合を見ましたが、5分くらいで今日の勝負はチリの負けと分かりました。この調子では次のワールドカップにもチリは参加できませんね。がっかり。来週の火曜日に第2戦対コロンビアがあります。難しいでしょうね。
2)ラグビー
上記のサッカーと同じく、フランスで行われているラグビー世界選手権でもダメでした。その試合は対日本で42対12の大差で負けました。


以上

チリの風 その1059 2023年8月28日ー9月3日

9月になりました。チリではこれで厳しい冬は終わったので高齢者はまたもう1年生き延びれると喜びます。高齢者の冬季と夏季の死亡率の比較を見たことはありませんが、生き延びた喜びのお祝いはすばらしいです。私もその高齢者の一人です。

三寒四温と言った感じのサンティアゴです。梅に似たシルエラの白い花が咲いてきました。私の好きな黄金の指差し(花菱草)と言われる花もあちこちに黄色の花を咲かせています。
仲間と第2展望台に登りました。最近の雨で地面は緑の絨毯です。素敵な雰囲気。それから流れた水が道路を横断したので、そこに土を持ってきて埋めたところがありました。すごいですね。自然が周りを変えていくなんて。
ラソン練習は2回走りました。そのうち1回はちゃんと10キロも走りました。
なんと来週は何日も雨になりそうとか???また水害かな。
土曜日に学校に招待されました。その行事は学習発表会と建国記念祭りのお祝いで子供の元気な様子を見るのが楽しかったです。特に小1、小2の小さな子供が立派な日本語で挨拶・連絡するのに驚きました。学校教育は素晴らしい。大昔ですが、そこで私の子供たちが学んでいました。懐かしいです。
その日から夏時間が始まり、日本との時差は12時間になりました。

(政治)

1)ボリッチ動向
軍事革命から50年が経ちました。その記念日まであと少しになったので、もう毎日それに関連したことが報道されます。
ボリッチは、その軍事政権時に行方不明になった1000名以上の人を捜そうとする運動を始めました。もちろん右翼の政党はそれに参加しませんが。
共産党がこの50周年記念にピノチェットを批判し、アジェンデを讃える行事をもっとすべきだとクレームしていますから、それに従ってこの行方不明者捜索案が出たのでしょうか?
逆に最右翼の共和党はアジェンデ政権時にも殺人が多く実行されており、ピノチェット批判だけの50周年記念は間違いだとしました。
その頃に殺された有名な歌手のビクトル・ハラに関し、それに関連したとされる元軍人が20年ほどの懲役を命じられました。しかし彼は刑務所に行く前に自殺しました。彼は85歳でした。
共産党の党首ギジェルモ・テイジェルが死亡しました。その葬式にボリッチも参加しています。共産党のシンボルとして長い期間、活躍しましたが、もちろん軍事政権下では命が狙われたでしょう。逆に、ピノチェット暗殺事件(1986年)は彼もそれに何らかの形で参加していたでしょう。
それから前大統領のピニェラがモネダ宮殿を訪ね、ボリッチと面談しました。先にパラグアイに行った時、同行しましたが、どうして右翼のピニェラをそれほど信頼して相談するのでしょう。野党の力を借りるためピニェラの影響力を利用しているのでしょうか。
2)家屋省の不正問題
 新左翼の議員が関係している「民主主義は生きている」と呼ばれる組織を監査局が調べていますが、汚職の匂いがするようです。そこで議会でその大臣モンテスの辞任を要求する声が大きくなってきました。不正の例として、政府の職員をしながら、その組織のメンバーになり、両方から給料をもらっていた人が多いとか。

(経済)

1)銅価格と為替
 1ポンド3.86ドルと先週より少し上がりました。良かった。為替は1ドル854ペソとそれほど変わりません。
2)経済成長率
 中銀が発表するイマセック(経済活動月例指数)は7月、予想を超えてプラス1.8%でした。久しぶりの高い数字。これが継続するか、8月からまた落ち込むか注目です。専門家は、今年1年としてはマイナスにもプラスにもならない前年と同じ数字が見込まれるとか。

(一般)

1)教員スト
火曜日に無期限一斉ストに入りましたが、金曜日にそれが終わりました。教員組合はストは止めるが、政府が我々に抱えている過去の未払いの額を速やかに支払っていただきたいとしました。それならなぜストに入ったのと聞きたいですが。
もちろん、長期ストに入れば生徒の扱い、学力などに大きな影響が出るのは明白で、そうなれば教育大臣(共産党)に批判が向けられます。従って、政府に教員組合は怒っていると見せて、責任を政府に回し、ストを止めて、学校教育の正常化を図ったのでしょうね。
2)水害 
大雨はやみましたが、水害になった地区の復興は遅れています。床上浸水をした地区では家の中の清掃が大変な作業で、政府から援助金が出始めたようですがそれだけでは清掃が終わらないようです。
先週、この問題でジャガイモの値段が上がったと書きましたが、価格の上昇例として25キロ入りの袋は現在は18326ペソ、2年前の同じ時期は7746ペソと書かれました。
3)コロナ問題
厚生省はコロナ問題は一応おさまったとしてマスク使用などの義務を外すことにしました。このまま終焉するか、もう一度復活するか?
コロナ問題でサンティアゴは2度外出禁止令が出ました。その内の1回は4か月続きました。週に2回、買い物に2時間出る以外、一歩も外に出られません。その時は警察の許可書を携帯に入れてスーパーマーケットに入る時、係員に見せます。まるで人生が終わったのかと思ったほど厳しい時期でした。窓の外も見ても、車も通行人もほとんどいませんでした。今はマスクもなくとこでも行けるなんて…元に戻りました。良かったね。

(スポーツ)

1)サッカー
チリで最も人気のあるのはコロコロ、次いでチリ大学ですが、その2チームがぶつかりました。結果は引き分けで、どちらも喜べませんでした。
今週が終わった段階で首位は変わらずコブレサル。人気チームのコロコロは3位、カトリカは9位、チリ大学は10位です。
2)ラグビー
世界選手権が、今月からフランスで開催されますがチリはD組で日本と同じところ。来週、その2国が対戦しますね。どうなるかな?


以上

チリの風  その1058     2023年8月21日ー27日

すごい雨になりました。サンティアゴだけでなく中南部全体が水害になりました。
それで散歩するのも雨の中で、傘をさして歩きました。ゴムの長靴ではなかったので靴の中に水が入ってきて・・
もちろん雨の降っていないときに、マラソンと丘登りはしました。2回走りましたが、そのうち1回はちゃんと10キロ走っています。
昔、フルマラソンを走っていた時は週に50-60キロを走っていましたが、今は10キロ走れただけで喜んでいます。
山登りは木曜日の予定でしたが前日の豪雨で中止。道がどろどろでしょうから。
土曜日のサッカー教室は参加者10数名で楽しく練習しました。ゴールを決めた子供が喜ぶ姿は感激ものです。
ところで雨が上がった週末は最低気温がほとんど零度まで下がりました。
さて私の住居を買いたいと言うカップルが見えました。いつか売れるしょうね。そしたら南部への移住です。
夢があるのが嬉しいです。

(政治)

1)ボリッチ動向
厚生年金の改善方法などの理由で政府は中道政党3党と面談し、進行方向の調整をしました。

それからボリッチは水害地の視察をしました。
今回の水害で33000人が自宅から避難することになった他、41000人が通行が遮断され自宅から出られない状況になったらしい。それは徐々に解除されました。
週末には雨が上がりましたが、それでも被災地はまだ半分くらい正常化されてないとか。川の水が氾濫し、市中に入り込み、ある町では8割の家に水が浸入。また道路や橋が壊れ通行不能になったところが多くあります。土砂崩れで人が住めなくなったマンションもあります。
被災者援護の計画
このため、政府は被災者援護案を即時実施するとしています。
被害の少なかったサンティアゴですが、それでもこの冬季に降った雨量は189ミリで2009年以来の雨量でした。
この冬の大雨はチリ全体では過去100年で5番目に多い量だったとか。

ジャガイモの値段が急騰しました。
チリの農業の中心地の中南部がこの水害で、総合で10億ドルの被害が出るだろうと予想されています。
この大雨で農作物の生産が困難になると野菜果物の価格は急上昇でしょうね。

ボリッチ政権が始まって17か月が経ちましたが、否定的な考えが蔓延しています。彼ではもう駄目だと言うことですね。それがチリの政治経済に悪い影響を与えるとされます。彼は次の右翼政権のための下準備をしていると言うコメントも出されています。


教員スト
政府の提案を教員組合は46対54で拒否し、来週から完全ストに突入とか。問題点は給与やボーナスなどいつもの通り。
今週は各地の学校で授業が中止になったところがありますが、それは水害ですから、来週の教員ストとは全く違う理由です。

駐イギリスのチリ大使辞任
彼女は南部で500万ドルの政府援助で地方開拓をしようとしたのですが、それが怪しいとみられたわけです。しかしボリッチは大使任命の時にそんな情報の確認もしないのですね。

(経済)

1)銅価格と為替
1ポンド3.80ドルと2週間ぶりに3.8まで戻りました。少し銅の価格が良くなったので為替でペソが少し強くなり1ドル846ペソまで戻りました。
IMFはチリの経済予想で政治不安定から社会不安が大きくなり、それが経済全般に悪い影響を与えるだろうとしています。今年の経済成長率がプラスになるかマイナスかはコメントされませんでした。

(一般)

1)バス代値上げ
バス代が10ペソ上がりましたが、それは社会騒乱の原因になった2019年10月以来の値上げです。
これを受けてまたタダ乗り運動が始まりました。4年前はボリッチのグループが先導していたのですが、彼は今回はそれにどう対処するかな?
まさかボリッチが、そのグループにもっとやれと激励を飛ばさないでしょうね。それを取り締まるのに警官を、グループの前面に置くと、「警察は市民をいじめるのが仕事か」と誰かに言われるでしょうか?それは昔、ボリッチが言っていたことですが。
ピニェラ政権時の内務大臣ブルメルは、「それは左翼がピニェラ政権にダメージを与えるため実行した政治行動だった」とコメントしましたがじゃ、現在の運動は左翼がボリッチを落とすためやっているのかな?違うとすれば、そのグループは規則・規制を破壊するのが喜びなのでしょうね。
2)マプチェ問題
4台の大型トラックが全焼しました。毎週、同じで、全く進歩・改善はありません。
3)大学ランキング
よく発表されますが世界ランキング1000の中にラテンアメリカの国からどれだけ選ばれたかが発表されました。
1位はブラジルで18大学、2位はチリで4大学、そして3位はメキシコで3大学でした。小さいチリがよく頑張っていますね。


以上

チリの風 その1057 2023年8月14日ー20日 

先週は最高気温が25度を越え、もう冬は終わりという雰囲気でしたが、今週はそれが10度以上下がり、土曜日は最高気温13度と肌寒い毎日でした。
ラパヌイの大きな仕事が終わったので、早く正常化しようと毎日スポーツを楽しみました。丘登りとマラソン練習です。ちゃんと10キロ走りました。
しかし週末は大雨になって、土曜日の登山教室は中止。なんと27名の参加希望者がいたのですが。
同じく日曜日のマラソン練習も道が濡れているので中止。それでも参加してきた人と3人で、走れなかったけどコーヒーを飲みながら世間話を楽しみました。
それも喜びです。
そして次の目標、9月の軍事革命50周年記念の講演の準備を進めています。その一歩としてカマラの事務所に行き、打ち合わせをしました。
毎日こうしていろんなことがあって、それを楽しめるのが幸せです。

(政治)

1)ボリッチ動向
パラグアイに外遊しました。理由はその国の新大統領就任記念式に参加するためです。
ところでその国に行くのに彼に同行したのはピニェラ前大統領でした???左翼側のバチェレットとかラゴスなら理解できますが、右翼のピニェラを同伴するなんて私にはわかりません。自分の父親の年齢のピニェラに「叔父さん、色々教えてください」って言ったのかな?
もちろんそれは後述の政府・野党の面談に関連してきます。不思議なのはこの外遊は大統領府広報のボリッチ動向に書かれていません。

そして第3回の大臣入れ替え式を実施。今回は5名の大臣が交替しました。なんと4名が女性でした。
教育大臣アビラ(RD 党)は教員ストをうまく抑えられなかったとしてカタルド共産党)に交替。
この一連の交替で一番影響を受けたのは民主革命党RDです。その党首は自分ではもう駄目だと辞任しました。例の簡易家屋建設不正問題の中心になっている党です。それだけでなく種々の不正問題で疑惑のある組織のほとんどは(78%)現政権時に結成されたものとか。検察がしっかり働いて不正関係者は右翼でも左翼でも有罪にしてほしいもの。
ところで社会党党首が今回の大臣交替に私たちは何の関与もなかったとコメント。昔、政府の中心だった時代を思い出すのでしょうね。
そしてその後、政府と野党連合チレ・バモスの面談が行われました。そのチレ・バモスには極右の共和党は参加していません。もちろん簡単に両者が意気投合するわけはないでしょうが、ボリッチはどこまで頭を下げれば、種々の問題にどう協力してもらえるかの様子見でしょうね。ピニェラのアドバイスを使って。
勿論極右の共和党のトップのカストもその面談に関してコメントしています。後ろからチレ・バモスを操っているのかな?
そのチレ・バモスのメンバーのエボポリ党のクルスコケは議会で議論することを政府が決定しようとしているのは不可解だとしています。
もっとも今回の大臣交替は何を意味するのかよく分からないとする記事も新聞に書かれています。

憲法委員会
共和党グループがリーダーになっている今回の新憲法委員会ですが、一部の左翼委員から新憲法案が出来てそれが国民投票になる時、自分たちはノーと投票するとしているとか。社会騒乱の時、ピノチェットが作った憲法を廃棄し、自分たちの手で憲法を作ると叫んでいたのですが・・・

(経済)

1)銅価格と為替
銅の価格の減少が止まりません。今週も先週より下がり3.71 ドル。
このため為替も1ドル864 ペソとペソ安が続きます。
2)景気
4-6月のGDPがマイナス1.1%になりました。昨年はまだ順調だったのに、今年に入り1ー3月がマイナス0.8%でしたからプラス成長から大きく離れています。
好調だった株式市場も落ち込んで6400ポイントまで行ったのに今週は6133ポイントで終わりました。
この7月、700社を超える企業が倒産とか。景気回復の雰囲気はありません。フーム厳しい。
サンティアゴの公共バスが10ペソ値上げします。
景気と直接には関係ないけど、どこかで影響しますね。
3)リチウム
少し前、大きな話題を呼んでいたのがこの鉱物ですが、世界最大級の鉱山SQMソキミチは利益が急に低下しています。
一時1トン当たり59.000ドルまで上がったのに、現在は2021年以来で最低の34.000ドルになっています。どうしたの?需要が減少?

(一般)

1)月曜日
日曜日の落ちついた雰囲気が月曜日になると大きく変わって車両の通行も歩行者の数も増えます。ところが今週は・・・?
それは火曜日がキリスト教の祝日だったので月曜日に休みを取り4連休にした人が多く出たからです。
その長い休みで44万台の車が首都圏から外に出てゆき、交通事故で13人が死亡、1700人もの運転手がアルコール関連で逮捕されました。
2)子供の数
 成人女性一人当たりチリでは1.3人の子供が記録されています。その数は前年より7.2%減少になっていて、毎年人口が減っていく傾向です。
3)犯罪
いつものようにアラウカニア州でマプチェの放火事件が起き、教会・学校・家屋・車などに火がつけられました。政治犯として逮捕されている同志の釈放を要求すると言うパンフレットが置かれていました。
警察や陸軍は何をしているのでしょうか。その地区に住んでいる人は毎日ドキドキして生活しているのでしょうね。厳しい。
マプチェがすべて悪いとは言いません。「ここは自分たちの領土だ。ここに侵略してきたチリ人を追い出すのだ」とするグループが問題なだけです。
もちろん、彼らも命を懸けて戦っているのでしょうが。
4)大雨問題
この週末、大雨になり、首都圏から南の各州で被害が出ています。6月末の大雨から河川の氾濫が繰り返されているわけです。
その雨は来週まで続きそうです。


以上